クルミ割りとリハビリ

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ストーブの前に陣取り、なにやら作業をしているおじさん。
何をしているのでしょうか?
ここ2、3日、ポコ夫がハマッっている 『くるみ割り』 です。

知人がお正月ように、と 持って来てくれたクルミ。
この地域ではお正月には様々なものをお餅に絡めて食べるのですがすりつぶしたクルミを甘く味付けして餅につける『クルミ餅』もその一つ。おつまみにも良いおいしいクルミですが、硬い殻から実を出すのがたいへんです。
正直、頂いても わうぉ~困った! という代物。

案の定そのままのクルミはペンチで挟んだくらいではビクともしません。
ハンマーでたたけば殻も粉々になるし・・・
で、インターネットで調べたら水に漬けてから乾煎りすると、少し殻が開くのでそこをこじ開けると良い、とありました。
さっそく試すポコ夫です。

しかも指先も思うように動かず、力もないポコ夫は、クルミを固定していることが難しいので、クルミを固定する台を作ってしまいました。
といっても角材にクルミの入る穴を開けただけのものですがね。
でも効果抜群!
クルミは見事に割れたのです。



画像  クルミ穴にクルミを入れて、少し開いたクルミをこじ開けます。
  クルミに刺している道具は 馬の蹄鉄を外す時に使う『釘節刀』(ちょうせっとう)を活用しています。
  ハンマーで叩くと、クルミは真っ二つ!










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  硬い殻の中は複雑な構造。
  油っぽいクルミの実が入っています。











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  ばあちゃん、クルミをほじくり出す、の図。











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  美味しいものを食べるには努力が必要。
  努力と工夫の結果です。









話変わって先日、『地域リハビリテーションを語る会in両磐』 という会議に参加させていただきました。
これは 回復期病院を退院した後在宅生活を送る方々が地域社会の一員として安心して生活できる環境条件の整備をするにはどうすればよいか、医療・保険・福祉・介護の関係者が集って課題と問題解決に向けて連携協働して取り組もうというものです。
ポコ夫がまったく動けない状態から6ヶ月、リハビリの為に入院していた岩手リハビリテーションセンターが主催しておられます。
私達は当事者の立場で参加させていただきました。
第1回目では リハビリセンター長の高橋先生がリハビリテーションの定義や目的を詳しくお話されました。

その中で リハビリとは ‘新しい人生の創造’ であると述べられておられました。
身体的に負ってしまったハンデを補う様々な手段、道具を利用しながら新しい生活スタイルを確立して社会生活、社会参加を送れるようになること、その過程がリハビリであると。

まさしくポコ夫の‘クルミ割り’も そういったリハビリの一つでしょう。
不自由な手を補う為の道具や方法を試行錯誤しながら、不可能を可能にしていくこと。
そして剥いたクルミを家族に提供すること、オーバーかもわかりませんがそれも社会参加。

退院後、受傷前にできていたことが、ことごとく出来ない事に愕然として落ち込むことも度々、今なおそれは続いていますが、そんな中でも工夫と努力でできる様になったこともいっぱいあります。
日々リハビリですが、専門の方々のアドバイスや情報やサービス・・・があればもっと多くの人々が希望を持って新しい人生を創造していきやすくなるでしょう。
実際に当事者たちと接する方々が問題意識を持ちこのような会を持ってくださるということには心から感謝し嬉しく思います。
次回は1月に開催されますが、どんなお話がでるか、これを機会に私もいろいろ勉強しなくては、と思っています。

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