ヘリコプターみたい!

馬の歩き方は 大きく分けて常歩(なみあし)、速歩(はやあし)、駆歩(かけあし)と3種類の歩様があります。

乗馬となれば、どんな馬の歩様にでもバランスよく乗れなければなりません。
その練習の為には、調馬索、というものを用いて練習します。
調馬索は人と馬をつなぐ長い綱のようなもののことで、指導者がその綱の端を持って馬を操作し、円周運動をさせることを 調馬索をするといいます。
馬の調教の為にも使いますが、初心者が馬の操作をしないでバランスをとって乗る練習の時にも使います。

乗馬会ではリーダーが馬を曳いて常歩で歩かせることがほとんどです。
時々速歩もしますが、リーダーが馬を曳いているのか引きずられているのか・・・?
解らなくなったり、まず息が上がってしまう・・・ので、長い時間はできません。

先日の乗馬会で速歩の練習をさせたいと思い切って調馬索に挑戦してみました。
ケイタ君は小学校に上がる前から参加しているベテランです。
最近体格もぐっと大きくなり、乗りなれてしまって少々マンネリぎみでした。

2頭でゲームなどしたあと、1頭づつで調馬索で速歩にチャレンジ!
はじめに 『早く走るからね』
と説明して、自分で走れの合図を出させました。

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何回か蹴って、速歩でリズムよく雪ちゃんが走り始めました。
ちょっと怖いのか手綱を引っ張ってしまうので手綱をはずしてしまいました。

『鞍をしっかり持ってね!』

また回り始めます。
この調馬索、遠心力が加わるので重心を内側にかけないと外側に放り出されてしまいます。
直線を乗るのより難しいのです。

ケイタ君もゲームのときのようにダラダラしていられなくなりました。
段々真剣な顔になる。

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そしてほんの少しの時間でしたが、ぐるぐる回る早い馬にがんばって乗ったケイタ君。

どうだった? と聞くと、

『ヘリコプターみたいだった! 面白かった!』

と返事が来ました。

この返事に私はびっくり、感激してしまいました。
ケイタ君は自閉症といわれる障がいで 人と会話をすることはほとんどありません。
いくつか単語は話しますが、小さな声でたどたどしい話し方です。
彼のことをあまり知らない人は しゃべれない、言葉を理解しない人だと思ってしまうかもしれません。

私は彼がちゃんと人の言うことを理解していることは解っていましたが、自分の気持ちをこのように表現できるとは思ってもみませんでした。
でも彼も豊かな感情があり、言葉もあり、ただそれを表現することが人に伝えることが苦手なだけだけだったのです。
自分の気持ちを伝えられないと彼は自分のおでこを叩いたりしてしまいます。
その彼が自分のうれしい気持ちを言葉で表現してくれました。

とってもうれしかったです。
楽しいことは、いいことだ!

この日、速歩にチャレンジしたユウマ君、コウイチ君もご機嫌でした。
また、チャレンジしてみよう。

こちらは子供たちが乗ったあとで乗馬を楽しむ、ボランティアさんとポコ夫。
みんなで楽しい時間を過ごせたのは君たちのお陰です。
暑いなかがんばってくれたギンガと雪ちゃん、ご苦労さんでした。
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この記事へのコメント

とばちゃん
2009年07月03日 11:57
文章中《私は彼がちゃんと人の言うことを理解していることは解っていましたが、自分の気持ちをこのように表現できるとは思ってもみませんでした》とありますが、よく分かります。
娘も言葉が不自由で、他人からは理解しずらい事がよくありますが、家族はよくわかります。少しの回復でも信じる最近です。
調馬索の効果は絶大ですね。癒し以上です。
参考になりました。

パカ子
2009年07月03日 20:54
とばちゃん、自分の気持ちや意思を伝えられないことは辛いことですね。でも伝えようという気持ちがあり、感じようという気持ちがお互いにあれば、通じるものですね。
娘さんのご回復を祈っております。

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